文学– category –
文学のこと
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【ドイツ文学】ヨアヒム・ブムケ『中世の騎士文化』
今回はドイツ文学研究、とりわけ中世の分野で大家として知られるヨアヒム・ブムケ(Joachim Bumke, 1929-2011)の著作について。 中世ドイツの文学は僕自身の専門でもあ... -
【聖書】マルコの福音書〜キリストの復活と弟子たちとの対話
前回『マタイの福音書』についてのご紹介をしましたが、今回はこの書物の基礎になったとされる、『マルコの福音書』について。 成立年代やマルコという人物については様... -
【日本文学】新庄耕『地面師たち』〜復讐を望む詐欺師の物語〜
ドイツで生活しているとき、日本が恋しくなったり現地での生活に嫌気が差すと、日本の映画などをNetflixで観ていました。 この『地面師たち』もまた、日本を思い出させ... -
【ドイツ文学】ハイナ・ミュラー『ハムレットマシーン』〜『ハムレット』に対するミュラーのまなざし〜
今回取り上げる『ハムレットマシーン』(Die Hamletmaschine, 1977)はその名前が表す通り、シェイクスピアの『ハムレット』を下敷にした作品。 著者のハイナ・ミュラー... -
【ドイツ文学】E・T・A ホフマン『雄猫ムルの人生観』〜詩的な猫の回想録?〜
人間の言葉を理解できる猫と聞くと、夏目漱石の『吾輩は猫である』を思い出します。今回ご紹介するのは、この作品にもその名前が記されている、ムルという猫についての... -
【西洋古典】アウグスティヌス『告白』
今回ご紹介するのは、キリスト教の教父アウレリウス・アウグスティヌス(Aurelius Augustinus, 354-430)の自伝である『告白』(Confessiones, 397)。 アウグスティヌ... -
【ドイツ文学】トーマス・マン『小フリーデマン氏』〜破滅へと歩む男の最期〜
1898年にトーマス・マンにとって最初の短編集が発表されるが、これに収録された『小フリーデマン氏』はそのタイトルを飾るもの。 この作品自体は1896年に発表されており... -
【ドイツ文学】精神錯乱者の鑑賞会!?ヨハン・ベーア『愚者病院』
愚かな、というよりは狂気に陥ってしまった人が集められる場所、それが『愚者病院』(Das Narrenspital, 1681)。 なんとも怪しい作品名だが、中身もしっかり怪しい。た... -
【ドイツ文学】幻想と民謡の文学 ― ロマン主義
美術や音楽にも登場するほか、さらに日本の文学運動でも重要な文学思潮として認められ、誰しもその名前は聞いたことがあるであろう「ロマン主義」。 「浪漫」や「ロマン... -
【ドイツ文学】トーマス・マン『道化者』〜恋に苦しむ道化者の物語〜
トーマス・マンの短編にはどのような作品があるかな... それでは、彼の初期作品のうち、僕のお気に入りをご紹介。 今回ご紹介するのは、トーマス・マンの初期作品にあた...