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【ドイツ文学】ヨアヒム・ブムケ『中世の騎士文化』
今回はドイツ文学研究、とりわけ中世の分野で大家として知られるヨアヒム・ブムケ(Joachim Bumke, 1929-2011)の著作について。 中世ドイツの文学は僕自身の専門でもあ... -
【ドイツ文学】E・T・A ホフマン『雄猫ムルの人生観』〜詩的な猫の回想録?〜
人間の言葉を理解できる猫と聞くと、夏目漱石の『吾輩は猫である』を思い出します。今回ご紹介するのは、この作品にもその名前が記されている、ムルという猫についての... -
【ドイツ文学】トーマス・マン『小フリーデマン氏』〜破滅へと歩む男の最期〜
1898年にトーマス・マンにとって最初の短編集が発表されるが、これに収録された『小フリーデマン氏』はそのタイトルを飾るもの。 この作品自体は1896年に発表されており... -
【ドイツ文学】精神錯乱者の鑑賞会!?ヨハン・ベーア『愚者病院』
愚かな、というよりは狂気に陥ってしまった人が集められる場所、それが『愚者病院』(Das Narrenspital, 1681)。 なんとも怪しい作品名だが、中身もしっかり怪しい。た... -
【ドイツ文学】トーマス・マン『道化者』〜恋に苦しむ道化者の物語〜
トーマス・マンの短編にはどのような作品があるかな... それでは、彼の初期作品のうち、僕のお気に入りをご紹介。 今回ご紹介するのは、トーマス・マンの初期作品にあた... -
【ドイツ文学】恋から生まれたソウルフード?ウヴェ・ティム『カリーヴルストの発見』
カリーヴルストはドイツの有名な料理だね! その通り。でもこの作品の中心には、ある恋が.... 今回ご紹介するのはウヴェ・ティム(Uwe Timm, 1940-)の『カリーヴルスト... -
【ドイツ文学】父との確執と友の死!シラー『ドン・カルロス』
カルロスってことは、スペインのお話かな? その通り。オペラ『ドン・カルロ』の原作にもなったよ。 自分の愛する人が自らの親となったなら、その想いを捨て切ることは... -
【ドイツ文学】トーマス・マン『魔の山』〜悪魔と戦争、そして死〜
マンの作品といえば、まずこの小説が思い浮かぶね! ドイツの文学を語るうえでは外せない名作だよ。 今回ご紹介するのは、トーマス・マン(Paul Thomas Mann, 1955)の... -
【ドイツ文学】フリードリヒ・フォン・シラー 『オルレアンの少女』〜シラーが描くジャンヌ・ダルク〜
ジャンヌ・ダルクといえば、神の啓示を聞いた人だね! その通り。ここではシラーが描くジャンヌ像を見ていこう。 今回ご紹介するのは、フリードリヒ・フォン・シラー (... -
【ドイツ文学】フランツ・カフカ『変身』〜体が虫になった男の最期〜
今回ご紹介するのは、フランツ・カフカの『変身』(Die Verwandlung, 1915)について。 カフカの作品の中でも、最も有名なものの一つである『変身』。僕が本格的にドイ...
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